人を好きになる絶望
1度人を好きになるときっとこの人以上に好きになれる人なんて居ないのだろうって思ってのめり込む。
それぐらいその人が好きだったのだろうと思う。
だけどふと気づいたときにそう何度思って何度他の人を好きになってきたことか、自分の軽薄さに呆れたりする。
そうしていくうちに、ああ、この人を好きになっても別れた後にこの人と同じくらい好きな人が出来てあの時の自分が風化して、あのときよりも今の人が好きって言うのだろう。
あの時と同じ唇だけどあの時とは違う血が通ってる私がそういうのだろう。
それは私にとっては自分を絶望するには大きすぎるくらい重要であの時の自分が他人だったのではないかとすら思えてくる。